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2025年問題 看護師不足

2025年問題

2022年の看護師の数(准看護師を除く)は1,311,687人です。
2025年には最大27万人の看護師不足が生じると言われてきました。
いわゆる、看護師の「2025年問題」です。
2025年に団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となり、要介護者が爆増します。
需要の増大に看護師の供給が追いつかないと予想されています。

看護師不足でストライキ

そんな中、2025年2月28日に独立行政法人・国立病院機構が運営する国立病院の看護師など医療従事者が属する「全医労」がストライキを行いました。
常勤職員は基本給4万円アップ、非常勤職員は時給で250円以上アップを求めて交渉してきましたが経営側は業績の赤字を理由に賃上げに応じませんでした。
2年ぶりのストライキですが、さすがに医療機関らしく、午前8時半から1時間に限られ、参加者看護師は1病院につき2名のみ(支援者が大勢参加)でした。
その後、3月13日日にもストライキを行いました。

たとえば、大阪の大淀病院は218床、看護師約160人を抱える中堅病院ですが、1年で看護師がだいたい30人辞めて行きます。
その結果、夜勤で60人の患者さんを3人で看ていて、手が足りない時には2人で看ることになってしまうと現役の看護師さんがおっしゃっております。
(7:1,10:1,13:1看護体制というのはありますが、30:1はひどすぎます。)

看護師の業務って何?

看護師の業務は、患者さんの状態や勤務する医療機関・施設の種類によって多岐にわたりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。

1. 直接的なケア:

日常生活援助: 食事、排泄、清潔(入浴、清拭、更衣)、移動、体位変換など、患者さんが日常生活を送る上で必要な援助を行います。
療養上の世話: ベッドメイキング、環境整備、患者さんの観察(バイタルサイン測定、症状の観察)、褥瘡予防など、患者さんが快適に療養できる環境を整え、合併症を予防します。
医療処置の介助: 医師の指示に基づき、注射、点滴、採血、導尿、浣腸、創傷処置、呼吸器管理、人工透析の準備・介助などを行います。
服薬管理: 内服薬や外用薬の準備、患者さんへの説明、服薬の確認などを行います。
検査・治療の介助: 各種検査や手術、リハビリテーションなどの際に、患者さんの準備や体位の保持、医療機器の操作補助などを行います。
急変時の対応: 患者さんの容態が急変した際に、迅速かつ適切な応急処置を行い、医師に報告します。

2. 患者さんとその家族への支援:

患者教育・相談: 病気や治療、予防、日常生活に関する情報提供や指導を行い、患者さんや家族の不安や疑問に対応します。
心理的サポート: 患者さんの精神的な苦痛や不安に寄り添い、傾聴や励ましなどの心理的なサポートを行います。
家族支援: 患者さんの家族に対して、病状の説明や療養上のアドバイス、精神的なサポートなどを行います。
退院支援: 患者さんが安心して退院後の生活を送れるよう、必要な情報提供や調整(在宅医療、介護サービスとの連携など)を行います。

3. チーム医療における連携:

医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど、多職種の医療従事者と連携し、患者さんにとって最適な医療を提供します。
カンファレンスへの参加や情報共有を通じて、チーム内での意思決定に貢献します。

4. 看護記録・報告:

患者さんの状態や実施したケア、処置の内容などを正確に記録し、多職種間で情報を共有します。
医師や他の医療従事者への報告・連絡を行います。

5. その他の業務:

医療機器や医薬品の管理: 医療機器の点検やメンテナンス、医薬品の管理などを行います。
感染管理: 院内感染を予防するための対策(手洗い指導、消毒、隔離など)を実施します。
研究活動: 看護の質の向上を目指し、研究活動に取り組むことがあります。
教育・指導: 新人看護師や看護学生への指導・教育を行うことがあります。
管理業務: 病棟や外来などの管理業務(シフト作成、物品管理など)を行うことがあります(看護師長など)。

😱😱😱
お、多すぎ!!

とにかく毎日忙しいわけです。
しかも、業務内容が人様の健康に関わるどころか、下手すれば命に関わることなので手を抜けない、気を抜けないお仕事の連続なのです。

看護師の平均月給は安いのか?

我が国での看護師の平均月収は、都市部でおよそ35万円とされています。
アメリカ合衆国の看護師の平均月収は111万5000円(1$=¥143)となります😭
オーストラリアの看護師の平均月収は71万8900円(1AUD=¥91)となります。
アメリカもオーストラリアも日本よりもずっと休みを取りやすいし、勤務時間も短いです。

やっぱり日本の看護師の給料は安すぎという気がします。
会社と違って病院は、政府(厚生労働省)が病院の儲けをコントロールしている(保険の点数制度などで)ので、病院に向かって賃上げしろ―!と叫ぶだけではなく、政府に向かっても叫ばねばなりません。
一応、厚生労働大臣が、医療人(介護士も含む)に対する賃上げに努めますという返事をしていましたが、姿勢だけ見せている感がありました。

タスクシフト

専門看護師、認定看護師の他に、研修を受けなければなりませんが、特定看護師制度があり、一部医師の仕事を看護師が受け持つこと(タスクシフト)が可能になりました。
月給が数万円上がるようです。

なかなかなり手が少ないようです。

ひろゆき氏は、「年額100万円アップにしたらいいんすよ!」と言ってましたが、たしかに。

医師も不足していて、仕事を減らさねばならないということから、医師の仕事の一部を他の医療人に振り分ける(タスクシフト)ということがすすめられています。
看護師さんの給料が上がる方向に動いているので、今後が楽しみですね。

余談

かつてのコロナ禍の最中では、ホテルを丸ごと借り上げて病室にしたところがあちらこちらにありました。
軽症の患者さんばかりなので、急変することはまずないという状況です。
一応念のために、看護師さんが一晩寝泊まり(仕事はないので寝てればOK)するという仕事(アルバイト)がいっぱいありました。
日勤を終えてそのホテルに向かうと、豪華なお弁当が用意されていて、ダブルベッドみたいなでっかいベッドで一晩ゆっくりと寝ます。
すると、4万円もらえるというありがたいお仕事でした。
月に80万円稼いでいた方もおられました。
プラス本職の給料となります😱

 

 

 

  

    

    

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